千秋楽

昨日4/13日曜日で山崎真実主演舞台「NEN,GOO!〜お江戸のスターが勢ぞろい」が終演を迎えました。終わってみれば一瞬の出来事のように思えます。

山崎は、初日は正直微妙でしたが、その後の伸びが素晴らしく、演技に関しては文句を付ける所がないくらいに完成しました。ダンスも多少荒削りでしたが、あれほど生き生きとした笑顔で踊る山崎を見たら、多少の荒さなど関係無くなりました。山崎は動いている時にこんないい顔をするんだなと初めて知りました。歌は…本人が先日の開運音楽堂で「私の音痴な歌を聞きに来てください」と言っていた通りひどかったですが(笑)…最終回までにはだいぶ良くなりました。歌はこれからの課題ですね。これが能力の限界とは思えませんから。

西内裕美は、初日から最終回まで、ほぼ完璧な演技を観客に見せつけました。ラストの熱演は、西内を全く知らない観客たちにも強い印象を残したでしょう。出来ることなら西内にはぜひロビーで自分を知らなかった観客たちと触れ合って欲しかったですね。彼女が予想する以上のインパクトが観客に伝わっていたことを実感させてあげたかった気がします。西内と出会った2年前、この子を山崎が危機感を抱くようなライバルにしたいと願ってずっと応援してきました。その夢がついに叶いました。これで山崎も、西内を女優として意識したことでしょう。これからの彼女たちの新しい関係が楽しみです。


宮田聡子は舞台初出演。演技もほぼ未経験でこの舞台にのぞみ、立派に結果を残しました。予想よりも目立つ役で、観客にも彼女の演技と歌はしっかりと届いたはずです。彼女も山崎に対してと同じく、初日には不満を感じました。なんと言っても初舞台ですから緊張しますよね。それが日を追うごとに伸び伸びとしてきて、最終的には立派な舞台女優としてしっかりと届く声で演じきりました。今回一番伸びたのは宮田ですね。経験がないぶん伸びしろは無限です。西内に続き、山崎に素晴らしいライバルが出来ました。私個人的には彼女を最後に見たのは1年半くらい前で、舞台と客席ではありますが、勝手に再会したつもりの気分を感じられたことがとても幸せな思い出になりました。あ、歌は山崎よりずっとうまかったです(笑)

この舞台、脚本や演出は完璧なレベルでは無かったと思います。ですが3人から感じたものはまさに本気の気持ち、情熱でした。彼女たちに対しては、正直何の文句もありません。本当に、ありがとうございました。ただそれだけです。こんな体験を、いつかまたしたいと思います。